痛風とは
血中の尿酸値が高い状態が長く続く疾患が、痛風です。
高尿酸血症とも呼ばれ、過剰になった尿酸が血中で針状の血症となって、関節などに溜まります。特に、足指関節や足首、膝に溜まりやすく、この尿酸血症に炎症が起こることで激痛が起こります。
この激痛が、痛風発作です。高尿酸血症を放置してしまうと、動脈硬化を招いたり、腎臓に重いダメージを及ぼしたりするため、健診などで尿酸値異常を指摘された場合は、なるべく早めに医療機関を受診してください。
痛風の原因
主に、プリン体の過剰摂取によって尿酸値が高くなります。プリン体を多く含む食品のほか、高脂肪食など栄養過多が原因で内臓脂肪が溜まってしまいます。食事習慣を始めとする生活習慣の乱れが影響するため、まずはこれまでの食事習慣を見直すことが重要です。
リスク要因
以下に当てはまる方は、痛風(高尿酸血症)を発症するリスクが高いとされています。
- プリン体を多く含む食品(レバー・魚卵・エビ・肉類など)を好んでよく食べる
- ビールなど飲酒習慣がある
- 清涼飲料水を好んでよく飲む
- 激しい運動を頻繁に行う
- 30歳以上の男性
- 水分をあまり摂らない
- 内臓脂肪を指摘されたことがある
- ストレスを溜めやすい性格や環境だ
- 痛風発作を起こしている親族がいる
など
痛風の治療
痛風の治療は、まずは食事習慣の改善を行います。これまでの生活習慣を改善し、それでも尿酸値が改善しない場合は薬物療法を実施します。また、水分をしっかりと摂取することも重要です。尿酸値の急激な変化によって痛風発作を起こすことがあります。また、発作がない期間も継続して治療を行うことが大切です。尿酸値が下がっても、血中尿酸血症が溶けるまでは時間がかかってしまいます。数値だけで自己判断せず、しっかりと続けて治療を行い尿酸値コントロールを行ってください。