ハンドボール日本代表海外遠征報告
【第27回IHF女子ハンドボール世界選手権】帯同とこれから
こんにちは、リハスタッフの椛山です。
このたび、ドイツ・オランダで行われた世界選手権に帯同し、日本代表は32カ国中、アジア勢ではトップの13位で大会を終えました。
振り返ると、世界の空気を肌で感じながら、多くの学びと気づきを得た時間でした。
6月から続いた世界選手権までの期間は、あらためて思い返すと本当に濃いものでした。
* 6月:国内合宿 → 日韓定期戦(@韓国🇰🇷)
* 8月:国内合宿
* 10月:ポルトガル🇵🇹遠征 → 国内合宿
* 11月:国内合宿 → フランス🇫🇷遠征
* 世界選手権(@オランダ🇳🇱)
これまでのひとつひとつの活動が積み重なり、世界の舞台へとつながっています。
ここからは世界選手権に帯同して感じた私の話をさせてください。
私は競技者(陸上競技)としては決して突出したものがあったわけではありません。
それでも「スポーツと関わり続けたい」という思いからトレーナーを目指し、
「日の丸を背負って世界の舞台に立つ」という私自身の夢を持つようになりました。
それから17年が経ち、
40歳でその夢が叶いました。
ですが今回、世界の舞台に立ったときに感じたのは、達成よりもむしろ
「もっと成長しなくては」という気持ちでした。
夢は“終わり”ではなく、そこから続いていくものだと実感しています。
これは受け売り話です。
昔、恩師から言われた選手や患者さんからの「ありがとうの意味」の話を世界選手権中に思い出す瞬間がありました。
心からの”ありがとう”なのか、何かをしてもらったからお礼としての”ありがとう”なのかを、あらためて考えさせられる時間でした。
まだまだやれること、やらなくてはいけないことがあると思います。
世界選手権が終わった今後は、クリニックの勤務に戻り、また高校サッカー部や大学ハンドボール部の活動に戻ります。
先日、遠征中にサッカー部の選手から全国大会の予選前に
「東京No.1のトレーナーにします」
と伝えてくれた選手がいます。
そんな選手の思いに応えられるよう、全国の舞台を目指す彼らとこれからも向き合っていきたいと思います。
世界の舞台で感じたことを、今度は目の前の選手たちに届けていきたいと思います。
学生という限られた時間の中で達成するには並大抵の努力では叶わないかもしれません。叶うかわからないけれど、努力していかないと叶わないと思います。
「信じ続ければ、まだまだできる」
その言葉を自然に選手たちに伝えられるよう、自分自身も成長を続けていきます。
そしてまたいつか、私自身も世界の舞台にいつか立てるように。
脱線した内容にはなりましたが、トレーナー活動という内容では世界の舞台に立っても普段と特段の違いはありません。(笑)
普段の地道な取り組みがトレーナーとして大切だとあらためて知れた世界の舞台でした。
最後に、このような活動の機会を与えてくださった院長をはじめ、クリニックのスタッフの皆、現在関わっているチーム、日本選手団に関わるすべての方々へ感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
そして、ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。
椛山 祐輔(かばやま ゆうすけ)
柔道整復師 / 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
